レザークラフトの作り方 ~型紙通りに革を切る~


今回は型紙から革に型を写し、革を切る工程について説明していきたいと思います。
単純な作業になりますが、革を切るので失敗はできません。
一つ一つの工程をチェックしながらゆっくり作業していきましょう。





◆型紙で革に型を写す作業

今回の作業は出来上がった型紙がある前提で進めていきたいと思います。
出来上がった型紙を元に、そのサイズの革を用意します。
革の上に型紙を載せ、重しなどで固定します。重しがない場合は
打具などで使用する打ち台や重たいもので固定してもいいですが型紙よりも小さいものを使いましょう。

ズレないようにできれば、跡がつかないテープなどで革と固定しても大丈夫です。

次に型紙に沿って革に型を写していきます。その際に使用するのは目打ちや菱目打ちの1本目、菱ギリなどです。
銀ペン(革に直接印をつけることができる銀色のペン。あとで消すことが出来る)などで印をつけるのも良いですが、
私の場合は直接目打ちなどで革に傷を付けて写しています。

型紙がズレないようにあまり力を入れず、少しずつ進めていきましょう。印をつけるだけなのでそんなに力を入れる必要はありません。
端切れなどを利用して、どのくらいで跡が付くのか試してみて力の入れ具合を確かめると良いでしょう。

次に、穴を開けるための場所を移すには目打ちなどでその部分を直接刺し印をつければOKです。
全ての型を写し終えたらOKです。
また同じものを作りたくなったら再利用できるので、使用した型紙は大事に保管しておきましょう。


◆写した型通りに革を切っていく作業


次にいよいよ革を切っていきます。
使う道具は、革包丁、カッターなどです。
初心者の方におすすめなのはカッターです。切れ味は革包丁のほうが良いのですが、
メンテナンス(研ぐ作業・技術が必要)が大変なのと、扱いが少し難しいためです。

カッターなら普段から使い慣れているという点と、切れ味が落ちても刃を折ればすぐに切れ味が戻るためです。
通常の一般で売っているカッターなどでも大丈夫ですが、できるだけ切れ味を長持ちさせたい場合は黒刃の刃を使用すると良いでしょう。

基本的に切る作業は通常使う使い方と変わりはありませんが刃は革に対して垂直にすることを心がけましょう。
紙などと違って革には厚みがあります。刃が斜めになると、当然切断面も斜めになってしまいます。
初めは慣れないと思いますので端切れなどを利用して練習すると良いでしょう。

革を切る際にはいきなり型の通りに切るのではなく、荒く革を切っていきます。
革の面積を小さくすることで作業がしやすくなります。

荒切りが終わったらいよいよ型どおりに革を切っていきます。
直線部分は定規などを使用して刃を入れていきましょう。一度で切ろうとせず、何度かに分けて刃を入れるほうがやりやすいと思います。

曲線部分に関しては、刃を入れた後刃の方を動かすのではなく革の方を左手で動かしながら切るとうまく切ることができます。
それが難しいようであれば、直線に少しずつ切っていき、だんだん曲線に近づけていく方法もあります。
断面が多少デコボコになってしまってもサンドペーパーなどでキレイにすることが出来ますので大丈夫です。


次にバネホックなどの為の穴あけ作業を行います。
目打ちなどで付けた印に穴あけポンチで穴を開けていきます。
必要な大きさの穴あけポンチを印がちょうど真ん中に来るように垂直に当てハンマーなどで叩いて穴を開けます。


穴あけポンチを使用する際にはゴム板を引くのを忘れないでください。


以上の作業がすべて終われば革を切る工程は終了です。

次回は革に縫い穴を開ける作業について説明していきたいと思います。

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