レザークラフトの道具辞典 ~菱目打ち~


菱目打ちはレザークラフトを行う上で必須となる道具です。革を縫うのには事前に縫い穴を開ける必要があります。



菱目打ちはその縫い穴を開けるために使用します。先がフォーク状になっており、一般的に刃先の数が1本~6本までがあります。それ以上の刃の数の菱目打ちも存在しますが、趣味の方向けには必要ないでしょう。
どの道具を使うかは直線や曲線など用途に応じて使い分けます。
1本目や2本目は曲線などカーブを描く部分で使用します。それ以外の刃の数が多いものは長い直線などたくさんの縫い穴を開けるのに便利です。ただ、刃の数が多い菱目打ちは力が必要で、裏面まで穴が開かないこともあります。特に革を何枚も重ねて縫う際には結構たいへんです。私はそういった場合には一度刃の多い菱目打ちで打ち込んだ後、1本目でもう一度縫い穴を売っています。最後まできれいに穴を開けないと実際に糸で縫うと縫い目がキレイに揃わないことがあるためです。
1本目を使用する代わりに菱ギリを使うことでも同じようにキレイに穴を開けることが出来ます。

刃先の間隔が3mm~6mmほどのバリエーションがあり、間隔で縫い目の見た目が変わってきます。購入する際は間隔がばらばらにならないようにセットで購入するほうが良いでしょう。

使用方法は革に向かって垂直に置き、ハンマーや木槌などで打ち付けて裏側から刃先が1mmほど出るまで穴を開けていきます。また過度な力で打ち付けると折れる原因になるので感覚が分かるまで端切れなどで練習を行ってください。

菱目打ちと同じ縫い穴を開ける道具にヨーロッパ目打ちがあります。菱目打ち同様の使い方ですが菱目打ちが文字通りひし形の穴が開くのに対し、ヨーロッパ目打ちは縫い穴が斜めの線上になっています。糸を塗った際に若干の違いが出るようです。
まだ購入したことがないので使用感はわかりませんが、購入する機会があったら改めて加筆したいと思います。

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