型紙No.001 三角コインケースの作り方 無料型紙PDF


今回は私が知っているレザークラフトの中でも初心者にぴったりな三角コインケースを紹介したいと思います。型紙データもダウンロードできますのでぜひチャレンジしてみてください。





◆三角コインケースの作成に必要な道具

・A4の紙とプリンター(型紙データを印刷するのに使用します)
・工作用紙
・カッターまたは革包丁
・定規
・目打ち
・バネホック
・打具
・ハンマー
・ゴム板
・A4程度の革(1.5~2mmくらいの厚さ)
・穴あけポンチ
・トコノール
・ヘチマまたはガラス板
・ヘリ落とし

◆三角コインケースの作成難易度(★5段階)

★☆☆☆☆(簡単:初心者向け)

◆作成所要時間

1時間~2時間

◆三角コインケースの型紙データ

ダウンロードはコチラ

◆作成過程動画

準備中


レザークラフトの中でも三角コインケースは作業を行う工程が少なく、初心者にはピッタリな作品です。

以前の記事(レザークラフトを完成させるために必要な7つの工程)でも紹介しましたが、通常の工程では縫い穴を開けるための作業やそれを縫い合わせる作業など革と革を接合する作業が必要になります。

一方今回紹介する三角コインケースでは、作業は型紙データがあれば型紙に沿って革をカットし、バネホックをつければ完成ですのでとても簡単です。

それでも

1.型紙の準備
2.革を切る工程
3.革の下処理の工程
4.バネホックを付ける工程
5.仕上げの工程

を学ぶことが出来るので初心者にはうってつけの題材です。

記事でもそれぞれの工程を紹介していきますが
動画でも同様の工程を見ることが出来ますのでご自分がわかりやすいものを参考にしてください。(動画は現在準備中です。公開次第UPしたいと思います。)

それではさっそく始めていきましょう。

1.型紙の準備


まずは型紙の準備からです。型紙データをダウンロードし印刷してください。
データは以下からダウンロード出来ます。

ダウンロードはコチラ

A4サイズに合わせていますので紙の準備をお願いします。
家にプリンターがない場合はデータをUSBなどで保存しコンビニなどでも印刷できると思います。
データを印刷したら、その紙をスティックのりかスプレーのりで工作用紙に貼り付けてください。私の場合は100均のスプレーのりを利用しています。

シワにならないようにきれいに貼り付けましょう。

次に型紙のラインに沿ってカットしていきます。
直線は定規を使用してカットしていきます。固定する定規に力を入れつつカッターを滑らせていきます。一度でカットしようとせず何回かに分けて切ることで力を入れずに切ることが出来ます。
曲線部分はカッターではなく型紙の方を切る角度に合わせるように回すことで切りやすくなります。

2.革を切る工程


次に革を切る工程に移ります。作成した型紙を革の上に置き、目打ちで型紙を写していきます。

慣れないうちは型紙がズレてしまいうまく行かない場合がありますので、重りなどで固定すると良いでしょう。跡がつかないようであればテープで固定しておくのも良いかもしれません。また、バネホックをつけるための穴にも目打ちで印をつけておくことを忘れないでください。

革に型紙を写すことが出来たら、型紙に沿って革をカットしていきます。
基本的には型紙のカットと同じ方法でカットするのですが、革のカットに失敗すると元に戻せませんので、慎重に行いましょう。不安な方はハギレなどを利用して何度か練習しておくのも良いでしょう。



革をカットし終えたら、バネホックをつけるために印をつけた場所に穴あけポンチで穴を開けます。



穴の直径はバネホックの種類によっても変わってきますので一概には言えませんが、使用するバネホックに必要な穴の大きさが記載されていると思いますのでその大きさに合わせた穴あけポンチが必要です。

またベルトの穴を開けるための道具パンチプライヤーというのものあります。

パンチプライヤー

パンチプライヤーは大きな音を出さずに穴を開けることが出来るのでとても便利です。


2.革の下処理の工程


革のカットが済んだら下処理の工程に移っていきます。

カットした革は角が角ばっている(ヘリといいます)ためヘリ落としという道具で丸くして上げる必要があります。


見た目の仕上がりの問題だけではなく、角が角ばっている状態で長く愛用していると早く劣化してしまう原因になるためです。
今回の三角コインケースはヘリ部分が全面表に出てしまうため全てのヘリを処理する必要があります。

ヘリ落としの使い方は簡単です。ヘリに沿って斜め45度を維持しながら滑らせていくとヘリをキレイに落とすことが出来ます。削ぎ落とす革ができるだけ途中で途切れないようにすることがキレイにするコツです。これもハギレなどを利用して練習すると良いでしょう。

次に革の床面の処理です。
革の床面はそのまま使用すると毛羽立ってしまって見た目がキレイではありません。そこでトコノールという液体を床面に塗り下処理を行います。


ある程度トコノールを床面にのせたらそれをヘチマかガラス板で伸ばしていきます。革の床面には方向によって毛羽立つ方向とキレイになる方向がありますので、伸ばす方向はキレイになる方向に向かって伸ばしていきます。
ある程度キレイになったら5分ほどで乾きますのでこれで下処理は終了です。

3.バネホックを付ける工程


下処理まで済んだら次はバネホックを取り付けていきます。バネホックは4つで一組(足、ダボ、バネ、頭)となり凸凹の留口で1対となります。革に穴を開けた部分にバネホックを通し打具でそれぞれを固定していきます。その際、表面にくるものが頭で、頭と対になるものがバネ、残りが対となります。



打具で固定する際にはできるだけ打具を垂直に保ち、ハンマーで軽く打ち込んでいきます。
打ち込む際には打台を下に引くのを忘れないでくださいね。

4.仕上げの工程


ここまで来たら仕上げの工程です。2の革の下処理で行ったヘリ部分をキレイにしていきます。革のカットした面をコバといいますが、このコバ部分をトコノールで磨いていきましょう。

まずはサンドペーパー(#400)などで凸凹を除去していきます。



次にコバ部分に少量の水を付けウッドスリッカーなどの道具で磨いていきます。ある程度磨き終えたら次に防水処理となるトコノールをつけ最終の磨きを行います。

ここまでくればあとは革を三角に折り曲げてバネホックを閉じれば完成です!

◆別パターンの三角コインケース型紙


フタ部分を丸く加工した別パターンの三角コインケースも作成したので
型紙データリンクを貼っておきます。

ダウンロードはコチラ


お好みのものを使用してください。製作工程は同じです。

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